
芸術監督:日下紗矢子(ヴァイオリン)
兵庫県出身。東京藝術大学附属音楽高等学校を経て2001年同大学を首席で卒業。米・南メソディスト大学留学、同大学院アーティストコース卒業。2006年より文化庁派遣芸術家在外研修員としてフライブルク音楽大学に留学。田渕洋子、浦川宜也、清水高師、エドアルド・シュミーダー、ライナー・クスマウルの各氏に師事。2000年パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール第2位、併せてカプリース最優秀演奏賞受賞。日本音楽コンクール第1位、併せて増沢賞、レウカディア賞、鷲見賞、黒柳賞受賞。シベリウス国際ヴァイオリンコンクール第3位。2002年ロドルフォ・リピツァー国際ヴァイオリンコンクール第1位、併せてバッハ賞、モーツァルト賞、現代曲賞など7つの副賞を受賞。2009年第19回出光音楽賞受賞。読売日響、新日本フィル、東響、日本フィル、東京フィル、大阪センチュリー(現・日本センチュリー)響、京響、オストロボスニア室内管、クレメラータ・バルティカなど国内外のオーケストラと共演。ロッケンハウス音楽祭ほか著名な音楽祭へも多数出演。2008年ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団第1コンサートマスター就任。翌2009年に設立されたベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラのリーダーも務めている。2015年には日本とドイツの文化交流に大きな貢献があったとしてベルリン駐在日本大使より「在外公館長表彰」が贈られた。2013年リリースの「リターン・トゥ・バッハRETURN TO BACH」は、平成25年度(第68回)文化庁芸術祭賞レコード部門優秀賞受賞、またレコード芸術誌上で特選盤に選出される。2013年読売日本交響楽団コンサートマスター就任(2017年度より特別客演)。2016年よりベルリン弦楽トリオ(Streichtrio Berlin)のメンバーとしても活動。日独両オーケストラのコンサートマスターを兼務しながらソロ・室内楽でも活躍し、近年はバロック・ヴァイオリンにも熱心に取り組んでいる。©Akira Muto

毛利文香(ヴァイオリン)
2012年、第8回ソウル国際音楽コンクール第1位。2015年、第54回パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール第2位、エリザベート王妃国際音楽コンクール第6位。2019年、モントリオール国際音楽コンクール第3位。これまでに川崎市アゼリア輝賞、横浜文化賞文化・芸術奨励賞、京都・青山音楽賞新人賞、ホテルオークラ音楽賞等を受賞。ソリストとして、東京響、ブリュッセルフィル、クレメラータ・バルティカ、ヨーロッパ室内管など、国内外のオーケストラと共演を重ねるほか、サー・アンドラーシュ・シフ、タベア・ツィンマーマン、堤剛、今井信子等の著名な音楽家との共演も数多い。ヴァイオリンを水野佐知香、原田幸一郎、ミハエラ・マーティンの各氏に師事。慶應義塾大学文学部卒業。クロンベルクアカデミー、ケルン音楽大学にて研鑽を積んだ。2023年6月、ナクソスより『サン=ジョルジュ:ヴァイオリン協奏曲集 第3集』をリリース。
©Sihoo Kim

清水直子 (ヴィオラ)
桐朋学園大学で岡田伸夫氏に、ドイツ・デトモルト音楽大学で今井信子氏に師事。1995年マルクノイキルヘン国際コンクール1位、1996年ジュネーヴ国際コンクール最高位、併せてオーチャードホールアワード受賞。1997年ミュンヘン国際コンクール・ヴィオラ部門で21年ぶりの1位を獲得し注目を浴びる。1998年ヤング・コンサート・アーティスツ国際オーディション(ニューヨーク)に1位で合格、同時に数々の賞を受ける。ソリストとしてスイス・ロマンド管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、南ドイツ放送交響楽団、フランクフルト市立歌劇場管弦楽団等の他、数多くの日本のオーケストラと共演。タングルウッド音楽祭、マルボロ音楽祭、ロッケンハウス音楽祭等に参加、東京クヮルテットやエマーソンクヮルテットと共演、2001年からベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に首席奏者として在籍しつつ、室内楽奏者としても積極的に活動を続けている。
©Stefan Höderath

アンドレアス・ティム(チェロ)
1975年ドイツ・ライプツィヒ出身。ライプツィヒ音楽大学、リューベック音楽大学で学んだ後、ザールブリュッケン音楽大学にてグスタフ・リヴィニウス氏に師事し、2004年最高位で演奏家資格試験に合格。ドイツ国内の数々のコンクールで受賞。ドイツ奨学金財団の給費性としてハンブルクでも研鑽を積む。2002年よりベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の次席首席奏者。ホーレンシュタイン・アンサンブル、フィルハーモニー・カメラータ・ベルリンといった多数のアンサンブルのメンバーとして活躍し、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団やアルブレヒト・マイヤー、ミヒャエル・エンドレスなどの多数の著名演奏家とも共演。ラジオやテレビ放送の録音や、ルクセンブルクのエシュテルンナッハ音楽祭、ハンブルクのブラームスフェスティバル、ライプツィヒのバッハ音楽祭などの室内楽フェスティバルにも多数出演している。

横坂 源(チェロ)
桐朋学園女子高等学校(男女共学)、同ソリストディプロマ・コースを経て、シュツットガルト国立音楽大学、フライブルク国立音楽大学にて学ぶ。全日本ビバホール・チェロコンクール第1位、2010年ミュンヘン国際音楽コンクール第2位。室内楽部門では2009年に全ドイツ学生音楽コンクールで第1位を受賞。その他出光音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞、ホテルオークラ音楽賞等多数受賞している。13歳でソリストデビュー。2020年、ドイツにてスヴィリドフ:チェロ協奏曲 『つばき』の新作委嘱・世界初演及び東京交響楽団と日本初演を行い、日本フィルハーモニー交響楽団とルグラン:チェロ協奏曲の日本初演を行った。2021年には東京都交響楽団とデュサパン:チェロ協奏曲『アウトスケイプ』の日本初演を果たし、2023年には野平一郎指揮「三善晃:チェロ協奏曲第2番『谺つり星』」に取り組むなど、目覚ましい躍進を続けている。現在最も幅広い演奏活動を展開するチェリストの一人である。使用楽器は、日本音楽財団よりストラディヴァリウス1696年製「ロード・アイレスフォード」を貸与されている。
©sotaro goto

吉井瑞穂(オーボエ)
鎌倉市生まれ。幼少期より目に見えないものを五感で感じることに興味を持つ。14歳より趣味でオーボエを始める。偶然ドキュメンタリー番組で観た、A.ルービンシュタインの人生と音楽に感化され音楽家への道を目指すようになり、東京藝術大学入学後、渡独。カールスルーエ国立音楽大学首席卒業後、カラヤン財団奨学生としてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で研鑽を積む。マーラー・チェンバー・オーケストラ首席奏者およびルツェルン祝祭管弦楽団設立メンバーとして2022年まで欧州を中心に演奏活動。C.アバドをはじめ、P.ブーレーズ、D.ガッティ、G.ドゥダメルといった巨匠陣の指揮で音楽創作活動に一意専心する。日本に拠点を移してからも、欧州の主要オーケストラ、アンサンブルから頻繁に客演首席奏者として招かれる一方、ソロや室内楽でも国内外で精力的な活動を展開している。教育者として、N.Y マンハッタン音楽院、イギリス、スペイン、イタリア、ドイツ、南米などでマスタークラス教授として、日本では東京藝術大学准教授として後進の指導にあたっている。鎌倉市在住。https://mizuhoyoshii.com/
©Marco Borggreve

荒木紅(チェンバロ)
桐朋学園大学付属子供のための音楽教室を経て桐朋学園大学、アムステルダム市立スヴェーリンク音楽院、ベルギー・アントワープ王立音楽院卒業。チェンバロ、フォルテピアノ、オルガンをジョス・ファン・インマゼール、グスタフ・レオンハルト、鍋島元子、ルイジ ・タリアヴィーニ各氏に師事。1995年ブルージュ国際古楽コンクール入選。現在ベルリン芸術大学で後進の指導に当たる。チェンバロ、フォルテピアノのソリストとして、ジョス・ファン・インマゼール率いるアニマ・エテルナ(ベルギー)その他のバロックオーケストラから招聘される一方、室内楽パートナーとしても世界有数の奏者達と欧州の主要な音楽祭に出演。CD録音はハルモニア・ムンディ、ドイツグラモフォン、ソニー・クラシックの他、ヘンスラーからピリオド楽器による世界初録音も多数。2017年度ドイツレコード批評家賞ノミネート。
©Hideo Suzuki

日下知奈(ピアノ)
東京藝術大学音楽学部附属高、同大学、同大学大学院修了。第14回園田高弘賞ピアノコンクール第3位、併せてメシアン賞受賞。ロームミュージックファンデーションの奨学金を得てケルン音楽大学に留学し、ピアノ・室内楽ともに首席で卒業。第3回東京音楽コンクール第3位。2007年バロックザール賞受賞。2009年摂津音楽祭伴奏者賞。NHK-FM出演のほか国内各地でソリスト、室内楽奏者として幅広く活躍している。現在東京藝術大学弦楽科伴奏助手、国立音楽大学付属高等学校・中学校講師。
©Akira Muto

スーパーキッズ・オーケストラ
兵庫県立芸術文化センターの事業として2003年より開始。全国の小学生から高校生までの子供たちをオーディションにより選抜し、佐渡裕氏の指揮・指導により様々な活動を展開。同センターでの演奏会のほか、各種イベントやテレビ番組への出演をはじめ、東日本大震災や熊本地震などの大規模災害の被災地において心の復興を願う演奏会「こころのビタミンプロジェクト」を実施するなど、各地で奏でられるクオリティの高い演奏と純粋な音楽で、全国より注目を集めている。17年11月「第2回貝原俊民美しい兵庫づくり賞」、19年1月「2018年関西元気文化圏賞ニューパワー賞」、24年12月「兵庫県芸術奨励賞」受賞。
https://www.facebook.com/superkidsorchestra